最近TVやYouTubeの広告でよく見かけるスカウト型の転職サイト
自分に興味を持った企業から直接オファーが届くという触れ込みだけど
どういう仕組みなのか、
また、現在の会社にバレないのかを紹介します。
スカウト型の転職サイトの特徴
スカウト型とはいわゆるヘッドハンティングをしてくれるサービスです。
求職者は転職サイトにあらかじめ希望条件や、経歴を登録するだけで
企業の採用担当者から直接連絡が入り、採用のステップに進むことになります。
スカウトサービスに特化した専門サイトもあれば、
求人広告型のサイトのサービスの一種としてスカウトサービスを提供しているサイトもあります。
今の会社にバレないの?
結論から言うと、バレる可能性は0ではありません。
企業の採用担当者が求職者の経歴を確認する段階では、求職者の氏名、勤務先などは見られないようになっています。
しかし、職務経歴や年齢、最終学歴などの完全に個人情報の部分以外は確認することができます。
つまり完全に個人特定とまでは行かないものの、現在の勤務先の規模によっては
勤務先の採用担当者に転職活動がバレてしまうことになります。
申込みをしていない企業に自分の情報を見られるのはあまりいい気持ちはしませんが
ある程度は確認しないと審査ができないので仕方ないと割り切るしかないのです。
勤務先にバレないようにする方法はあるのか
スカウトブロック機能を使う
勤務先にバレないようにするにはスカウトブロック機能のある転職サイトを選びましょう
スカウトブロック機能は特定の企業に対しては自分の情報を開示しないようにする機能です。
職務経歴書の書き方に気をつける
もし今の勤務先の採用担当者があなたの職務経歴書を見てしまうと、
記載されている経歴が今の勤務先のことを指していることは担当者なら一発でわかるものです。
役職が変わった名前であったり、企業独自のプロジェクト名などを記載していると、さらに気づかれやすくなります。
つまり、職務経歴書の中にそのような情報をぼんやりぼかして書くことで、勤務先にはバレにくくなるということです。
一方で、あまりにも情報をぼかしすぎるとその他の企業に対してのアピールが弱まってしまうので注意が必要です。
スカウト型のメリット・デメリット
メリット
自分の価値を知ることができる
ハイクラスの転職サイトが多い
求人情報探しの手間を削減できる
面接確約のスカウトサービスもある
非公開求人からスカウトが来ることも
自分の価値を知ることができる
初めての転職をする方や異業界への転職をする方にとっては、
これまでの経歴や実績を転職先でどのように活かしていけるかわからないと思います。
また活かし方がわからないと、面接などでアピールするポイントを間違えてしまい、
なかなか内定につながらないケースもあります。
スカウト型の求人サイトに登録すると、
自分では思いもよらないスキルが活かせる企業が見つかることもあり、その企業に応募しなくとも自分の価値を知ることができます。
ハイクラスの転職サイトが多い
転職サイトごとに強みや弱みがあることは以前にも紹介しましたが
年収アップやキャリアアップの転職先、いまゆる“ハイクラス”に強みをもった転職サイトというものがあります。
一定以上の高年収案件だけを扱うサイトも多くあり、ハイクラス転職を目指す求職者側にとってはピッタリのサイト選定と言えるでしょう。
求人情報探しの手間を削減できる
スカウト型は自身の経歴などの必要事項を登録するだけで企業側からアプローチがなされるタイプの転職サイトです。
そのため、自分自身で求人情報を探していく必要がなく、
オファーがあった企業情報の中からピックアップして詳細を調べれば良いのです。
そのため現職と並行して活動を行っていく予定の方にとっては効率の良いサービスです。
面接確約のスカウトサービスもある
スカウト型の転職サイトに掲載された情報の中には、面接まで確約されたサービスもあります。
求職者側で応募をしなくとも、スカウトが届いた時点で企業側での書類選考は済んでいるからです。
転職活動の“書類選考”という大きなステップを省くことができる点は、精神面でも負担が小さく済むでしょう。
非公開求人からスカウトが来ることも
求人広告型の転職サイトなどで掲載されている求人情報は、サイト利用者なら誰でも閲覧できるため公開求人と呼ばれています。
一方、一般のサイト利用者には公開しておらず、企業や転職サイト側からのみ提供される求人情報を非公開求人と呼びます。
スカウト型は公開求人だけではなく、非公開求人も多く扱っており、自分の希望に叶う企業に出会うチャンスが広がると言えるでしょう。
デメリット
今の会社にバレるリスクがある
必ずしも採用確度が高いとは限らない
希望通りの求人が届くとは限らない
今の会社にバレるリスクがある
先ほども記載したとおり、スカウトサービスを利用する以上、今の会社に100%バレないということは言えません。
自身のキャリア登録は自己PRを損なわない程度にぼかすなどして慎重に行うか、
どうしてもバレたくない方は求人広告型やエージェント型の転職サイトを利用するといいでしょう。
必ずしも採用確度が高いとは限らない
採用担当者はあなたの経歴を書類上でしか確認していません。
採用活動においては、経歴やスキルだけでなく、会話での受け答えや人柄など書類ではわからない部分も採用基準となっています。
「スカウトが届く=100%自分を欲している」ではなく
「スカウトが届く=書類上で自分に興味を持った」という認識でいるといいでしょう。
またサービスによっては、求職者の登録情報が企業の採用基準に合致した場合に、自動でスカウトメールが送信されることもあります。
スカウトが届いたからといって油断していると不採用になってしまいますので注意しましょう。
希望通りの求人が届くとは限らない
サイトに登録する時点で、自身の経歴に対してあまりにも高い希望条件を登録していると
条件に合致する企業が少なく、最悪の場合スカウトが全く届かないなんてこともありますので
スカウト件数が少ない場合は、希望条件の設定を状況に応じて見直していくのもいいでしょう。
スカウトサービスの流れ
まとめ
スカウト型の転職サイトは、CMでも謳われているとおり
経歴を登録するだけで企業側からのスカウトが届くため
企業探しや応募にかかる労力を削減でき、忙しい人にも非常に便利なサービスです。
一方で特徴を正しく理解してから利用しないと
転職活動が長引いたり、今の職場で肩身のせまい思いをすることにもなりかねませんので
サイト登録は慎重に行いましょう。